一般歯科
患者さんを尊重した、歯科医師の意見を押しつけない治療
●リスクを説明し、治療方法を選択してもらう
●口腔内カメラやレントゲン写真を使った説明

歯科治療を受けるとき、多くの患者さんがもっとも気にされることは、歯を削る量や抜歯に対する問題ではないでしょうか。歯は一度削ったり抜いたりすると、二度と元の状態に戻りません。お互いに後悔しないためにも、より慎重な判断が求められます。
当院では、患者さんの意見を尊重した、歯科医師の意見を押しつけない治療を心がけています。
仮に抜歯が必要な状態であれば、歯を残しておくことのリスクをきちんと説明し、その上で患者さんご自身に選択していただきます。もし、「どうしても抜歯はイヤ」という方がいれば、決して無理強いはいたしません。患者さんと信頼関係を築きながら治療を進めていきますので、どうぞご安心ください。
視覚に訴えた、理解できる説明
お口の中の状態を言葉で説明しても、なかなか伝わりにくいことがあります。特に歯周病のように自覚症状がなければなおさらです。そこで当院では、現状を正確にお伝えするために、視覚からアプローチする説明を行っています。モニターに映したレントゲンの画像や口腔内写真をお見せしながら説明すると、お口の中の状態が一目瞭然で伝わります。ご覧になった後は、ほとんどの方が治療に前向きになっていきます。
痛みに配慮した、患者さんに優しい治療

●表面麻酔で麻酔時の痛みを軽減
●患部を押さえてから針を刺す
●ゆっくりと一定のリズムで麻酔薬を注入
治療中の痛みがイヤで、ぎりぎりまで我慢していたという経験はありませんか。そのまま放置していても、自然に虫歯が治ることはありません。むしろ、どんどんひどくなる一方です。
当院では、できるだけ痛みに配慮した治療に取り組んでいます。患者さんを自分の家族のように考えながら診療していますので、治療に伴う不安や恐怖を与えないよう配慮しています。
麻酔時の痛みを和らげる当院の取り組み
麻酔注射を刺すときのチクッとした痛みは、患者さんにとってストレスに感じるようです。当院では、麻酔時の痛みを緩和するためにさまざまな工夫を凝らしています。
その一つが、表面麻酔の使用です。表面麻酔はジェル状の麻酔薬。麻酔注射を打つ前に幹部に塗布すると、針を刺したときの痛みをできるだけ感じさせないよう心がけています。また、注射をするときはできるだけ痛みを感じさせないよう、患部を指で押さえてから針を刺します。さらに、一定の速度でゆっくり麻酔液を注入することで、液が入っていくときの違和感や不快感を感じさせないよう心がけています。
歯肉の状態を改善してから、詰め物や被せ物の処置をする

●治療前に歯周病検査で歯肉をチェック
●歯肉の状態を安定させてから、被せ物を入れる
人工歯(被せ物や詰め物)を作るときに歯型を取りますが、歯肉に腫や出血がある状態では正確な型取りができません。仮に人工歯が仕上がったとしても、被せたときに歯や歯肉の間に隙間ができてしまいます。
治療を始める前に、歯周病検査を行う
人工歯の処置をする前に歯肉の状態を安定させることで、虫歯の再発を防ぐことができます。当院では、虫歯治療を始める前に歯周病検査を行い、歯肉の健康状態を確認いたします。もし、汚れや歯石が溜まっていればそれらを取り除き、歯肉の状態を安定させた後に治療を始めます。なお、強い腫れや痛みがある場合は、応急処置をした上で歯肉を改善します。
症状からの虫歯進行度と治療法

小さな穴が空き、痛みはない
虫歯菌によって、歯の表面を覆っているエナメル質が溶かされて、小さな穴が空いた状態です。象牙質には達していませんので、痛みはありません。
<治療方法>
虫歯で穴が開いた部分を最小限に削り、白い詰め物をして終了します。

冷たい物や甘い物がしみる
虫歯がエナメル質よりさらに下にある象牙質まで達した状態です。冷たい物や甘い物がしみて触ると痛みを感じるときは、麻酔をして治療を行います。
<治療方法>
虫歯の範囲が狭いときは、麻酔を使わずに幹部を削り、白い詰め物を入れて完了します。虫歯が大きくなっているときは、麻酔をかけて削り、詰め物を製作して装着します。

激しい痛みを感じる
虫歯がエナメル質と象牙質を溶かして神経まで達した状態です。激しい痛みを伴うことが多く、神経が死んでしまった場合は、根の外側で炎症を起こして膿が出たり、歯ぐきが大きく腫れます。
<治療方法>
麻酔をして、壊死した神経や膿を取り除き、根の中を洗浄・殺菌してから被せ物を装着します。根の状態によっては、抜歯の可能性があります。